reflected in the mirror.
2017年の年が明けてすぐにに作った作品で、今でも私自身1番好きな作品です。
無機質な鉛色のスフレが、繋がれていくことによって有機的なっていく様子に感動して夢中で手を動かした。
偶然にできた形だったので、しばらく同じように作れなくて何度も解読した。
しかもスフレの大きさが均一じゃない為、同じレシピで作っても出来上がるフォルムが違ってくる。
そこが古いものの面白いところだと思う。
物を作る時って、誰しも無意識にルールに縛られている。夢中になるからこそ、突破口が見つけられない。
柔軟に柔軟に・・・と思うけれど、いまのところ、結局最後は削ぎ落としてしまう。
そんな私がわりと縛られない気持ちで作れた作品です。
美しい形ってなんだろうと、この偶然できた形を見ながらよく考えた。
これは本当に美しいのか?
もっといい形が他にあるんじゃないか?
もう少しボリュームを出そうとして粒の数を増やしてみたりもしたけど、結局最後は元の形になった。
遺伝子図みたいなところも気に入っている。
タイトルの 鏡の反射 というのは、“鏡に映る自分自身”みたいな意味があります。
年代を問わず着けてもらいたい、というか、ひとつの人生で、長くご愛用いただきたいというところが本音です。
お洋服もアクセサリーも、飽きたり似合わなくなってしまうものだけど、これはきっと、その時々で違った表情を見せると思う。
20代のあなた、30代のあなた、50代のあなたへ。