mommy01~05という作品について。
3月の中旬ぐらいから取りかかり、今まで。
長かった。
なんとなくいいな、という形から
それがちゃんとモノになるまでなんと時間のかかることか。
きっかけはお隣りさんにイヤリングを試着してもらったときの「かわいいけれど、着けている感覚がない。外れても気づかない。」というコメントだった。
衝撃だった。
イヤリングは、痛くないほうがいいと思っていた。
だけど、落とす不安があるものを人は買わない。
機能的でかつ美しいものを作らなければいけないと思った。
そこから、長かった。
トライ&エラー エラー エラー。
自分の頭の中で完成図はあるのに、道順がわからない。
遊園地の迷路みたいだった。
あっちを立てればこっちが立たず、で
どこかをよくすればどこかが悪くなった。
同じような失敗を何度も繰り返した。
失敗続きだと、そもそもこの塗料なのかとか
根本的なこともわからなくなってくる。
コットンパールだからできること と
コットンパールだから難しくなることが混在していた。
ちょっとしたTVのコメントなんかが胸に刺さる。
「歩いても 歩いても(釣れない)。今日ダメだったら明日また行く。
明日ダメだったら、明後日。そうしているうちにいつか釣れる日がくるかもしれない」
(まぐろ一本釣り漁師)
「お客さんにはわからないように店も味を進化させなきゃならない」
(ラーメン屋さん)
世の中、みんな頑張ってる。
自分の世界で。
それが少し、自分以外の社会で役に立ったり喜んでもらえたら嬉しい。
売り物にするにはしのびないものや
納得のいかないやつを安く販売して、そのお金をチャリティーにあてたい。
そういうことも、していきたい。
mommyたち 今のところ人気薄ですが
作ってよかった。
そして作り方を忘れないよう、メモ。