今日、いつもは乗らないバスに乗った。
2人掛けの席に座っていたら、隣に小学生らしき可愛らしい女の子が座ってくれた。
彼女が、徐に英語のプリントやら算数のプリントなどを取り出してがさごそやっているので
私もアイデアデッサンでもしようとノートを取り出して考え事をしていた。
ふと、その子の視線が私のノートにあるのに気づく。
可愛らしいキラキラした瞳で「なにを描いているんですか?」と聞いてくれた。
これから作りたいアクセサリーのアイデアであることを話すと
「私もアクセサリー作ったりするんです!」と教えてくれた。
それから
今どんなアクセサリーが学校で流行っているか(夏と冬で違うとのこと)
彼女が使う素材のこと、技法のこと、イライラしてる時の方がいいものが出来たりするとか、
好きな色のことを教えてくれた。
樹脂粘土を使ってミニチュアのお弁当を作ったりするのだそう。
UVライトは持っていないから、樹脂は日光で固めていて、硬化するまで一日くらいはかかるけど
それが出来上がるのが楽しみなんだと笑う。
驚いたのが、今彼女が興味を持っている手法と
私が今作っている作品の手法がほとんど同じだった。
うまく言えないけど、それは私にとってとても嬉しく誇らしいことだと思う。
自分がやっていることは、特別ではない。
どこでもできるし、難しくない。
最高。
それから目的地について、彼女と別れて、なんだかすごく切ないような切実な気持ちになった。
これから先、20年後の未来、平和であれと思う。
空が青くて、昼過ぎだというのにあまり人通りもなく車通りもない町並み。
自分が住んでいる(税金を納めている)街だというのに全然知らない景色。
ぽっかりと空いた梅雨の晴れ間の
不思議で忘れがたい日。