2021/09/24 01:55
お品物の話。
「Snowy city 」
“欠けることなく凍っているようなこの美しい結晶は きっと雪深い雪国に降る雪でしょう。
雪国の一面真っ白に覆い尽くされた景色を想いこの名前をつけました”
『雪国』
は想像の中の雪国ではなく
秋田県のことを指しています。
私は東京生まれの東京育ちで
田舎もなく、知らない土地へ行くのも苦手なので
他県のことはほとんどよく知らず
おそらく知らぬまま、一生を終えるのだろうと思うのですが
秋田県には姉がいるので
何度か行ったことがあります。
もう何年も前になるけれど
姉が3人目の子供を産んだ時
母と一緒に2月の秋田を訪れました。
積もり続ける雪と
その中を
黄色い通学帽子を被って
慣れた様子で
でも真顔で
慎重に進んでいく
小学生の長男。
学校へ登校するためのいつもの風景なのでしょうが
慎重に進んで行くその後ろ姿は
もう自分の命を自分で守っているようで
とても大人びて見えました。
雪国に住む人にとって
雪は、美しいだけのものではないでしょう。
姉もポツリと言っていたことがあります。
「もうこの白を見たくない」と。
それでもこの美しい雪の結晶のパーツは
雪国に住む人の元にいってくれたら嬉しいと
なぜか、思ったのでした。